WUGの話
このブログに辿り着いてる人なら筆者が「Wake Up, Girls!」のファンだと知ってるはず。
最後に華々しく大きく輝いて解散をした伝説のグループ(だと思う)で、本当に心の底から好きなグループだったし、それは今でも変わらなくて。ここまで好きになったアーティストは初めてだし、これからも自分にとってWUGを超える存在はいないんじゃないかと信じてる。
ただ、どうしてここまでWUGに愛情を持てたのか、について少し考えていた。
中学時代から音楽好きな私には好きなアーティストなんて山のようにいるし、何にハマってもおかしくない中で、どうしてWUGだったのか。
まずはWUGとの出会いについて語ることにする。
振り返ると、そもそも最初に「好きなアーティスト」ができたのは中学時代。よく聴いていた歌い手さんで「kradness」という人。彼の歌声が好きで、CDを1stアルバムからずっと買ってきた。
しかし高校時代には、もっと幅広く、一般的な高校生の間で流行っている音楽も聴かなきゃという使命感みたいなものが働いて邦ロックにハマっていった。
しかし、その頃はまだアニメ好きからは抜け出せていなくて、周りの仲の良い友人達もアニメファンであったことから、ボーカロイドからは離れつつもアニソンにはまだどっぷりだった。
その頃一番好きだったアーティストは声優の「内田真礼」さん。
たまたまYoutubeで見た「からっぽカプセル」という曲のMVに心を打たれ、それから1stアルバム、1stEP、1stライブBDまでは買い集めていた。
同じタイミングで一人の親友が同じく声優の「水瀬いのり」さんの音楽にハマった。その影響を受け、自分も「水瀬いのり」さんの曲をよく聴くようになった。
それから、もっとたくさんアニソンや声優アーティストの歌が聴きたいという思いから、テレビ放送されていた2017年のAnimelo summer liveの録画を見ていた。
この番組が自分の人生を大きく変えた。
3日間のアニサマでは、有名なアニソンアーティストが旬な楽曲を披露していく。
当時は「内田真礼」さんと「水瀬いのり」さんなどが目当てで、好きなアーティストが出る日の映像は何度も見ていた。
ちょうど受験期ということもあり、勉強のときにこの録画を流していたりしたのだが、ここで事件が起こる。
あれ・・・?
「大好きだーい♪」っていうこの曲、めっちゃ中毒性あるくない・・・?
すぐにテレビに目を戻すとそこには7人の女の子の姿。
あ、この子達さっき「May'n」さんと歌ってたような?
ここで巻き戻して「One In A Billion」を視聴。
この「One In A Billion♪」っていうところから急にリズム変わるの難しいのによく歌えるな。
あとなんだ?ななみんは知ってるけど、この赤い子めっちゃ声イケボやな。
次の曲「恋?で愛?で暴君です!」に突入。
これはいい。中毒性がすごい。
「Wake Up, Girls!」名前しか知らなかったけど、一度曲を聴いてみるか。
そう思ってそれからYoutubeでいろんな曲を聴いた。違法アップではあったが、2ndライブの映像も見た。この時点ですでにWUGにドはまり。
さらにメンバーのことをもっと知るためにバラエティ系の映像を見たり、ヨナヨナ(これも違法アップではある...)の出演回を見たりした。
もうかなりWUGのことを好きになっていたが、またいつものように次のアーティストが出てくると移り変わっていくものだと思っていた。
しかしWUGへの熱は大学入学後も収まることはなかった。
自由に使えるようになったお金で4thライブBDを購入したり、わぐらぶ会員になったり、WUGに対する好き度は上昇する一方。
しかし、この年の6月15日の解散発表。これには本当にショックを受けて、軽く情緒不安定になったりもした。それからファイナルツアーで初めてのWUGライブを経験し、SSAへ向かうわけだが、どうしてこんなに好きでいられたのだろうか。
自分が考えた要因は4つ。
1つ目は、WUGの楽曲のセンス。
2つ目は、メンバーの個性。
3つ目は、ハマったタイミング。
4つ目は、一緒になって楽しみを共有できた存在。
1つ目の楽曲のセンスについて。これはもう語るまでもないだろう。
天才音楽集団MONACAから数多く楽曲提供されており、当時音楽的な知識が乏しかった自分にも刺さる何かがあったはず。
最初に好きになった曲は「恋?で愛?で暴君です!」。
アイドルだし、可愛い曲が多いのかな~と調べたら、「Beyond the Bottom」なる神々しい曲が存在するし、2ndライブで初めて聴いた「素顔でKISS ME」や「ジェラ」は、アイドルってこんな曲も歌えるんだ!?それアリなんだ!?と衝撃を受けた思い出。
かと思ったらソロのキャラソンでななみんの完全神曲「オオカミとピアノ」と出会うし、どの曲を歌ってもまゆしぃの歌が上手すぎて惚れ惚れした。
「水樹奈々」さんや「LiSA」さんなど、歌が上手い人を好きになるブームがあった自分にとっては、まゆしぃの存在は特に好きになる要素として申し分なかった。
2つ目のメンバーの個性は、アーティストを知るうえで重要だと思っていて、どんな人物が歌っているのか、は大事にしていた。特に初めてハマったグループアイドルだったこともあり、メンバーを覚えて推しを決めたいなと思った。
イケメンで圧倒的歌うまなのにお化けが苦手なギャップ萌えのまゆしぃ。
歌うまリーダーで綺麗な顔立ちをしているのにわちゃわちゃした性格のよっぴー。
顔が良くて独特な可愛い声の超マイペースなななみん。
高い声と見た目の元気さが可愛いけど芸人気質でヲタクなみにゃみ。
最年長に思えない低身長と可愛い声、不思議な世界観を持つかやたん。
スタイルの良さときれいなカワボ、元気で破天荒なみゅーちゃん。
おとなしい子だと思ったら一番芸人気質でキレキレなツッコミのあいちゃん。
ひとりひとり好きになれるポイントがあって、知るのがとても楽しかった。
WUGちゃんねるの存在を知ってからは、メンバーの関係性みたいなものも感じることができて、この人たちは本当にお互いを大切にしているんだなぁなんて感じた記憶。
あと全員が全員可愛い。
しかしここまでの要素は他のアーティストも変わらない。
好きな曲はあって当たり前だし、人物像を知りたがるのも普通のことだった。
自分が思うに、WUGが大きく自分に刺さった要因はここからだと考えている。
3つ目は、ハマったタイミング。
自分がWUGにハマったのは上述の通り大学受験期だった。
高校受験まで、特に苦労することが少なかった自分の人生において初めての困難。
毎日将来に対する不安と戦いながらの時期に、自分は音楽に心の支えを求めた。
WUGの曲には、暗く苦しい状況を乗り越える応援のメッセージがあると感じていた。
「7Girls War」の歌詞であったり、「極上スマイル」の歌詞であったり、勇気づけられるメッセージを欲していた自分にとっては、WUGの曲こそが最大の応援歌であり、最大の息抜きであった。
センター試験を乗り越え、前期試験。
ここで自分は、A判定が出ていた大学に落ちてしまった。
一緒に受験をした親友は合格して、自分だけが落ちた。
それはもう途方もない絶望で、人前では気丈に振舞ってはいたものの、心についた傷は深かったと思う。
でもやっぱりそんなときも、心が折れてしまわないように自分を支えてくれたのはWUGの楽曲であり、WUGのほほえましい空気感だった。
後期試験も頑張って、大学に入学したら、絶対にわぐらぶに入って、ライブに参加したい。その気持ちで残りの試験に向き合い、後期試験で現在の大学に合格できた。
もちろんこの程度の受験話よくあるものだとわかっている。
自分よりつらい思いをした人もたくさんいると思う。
だけど、自分にとってはその現実が何よりも重くて、だからこそそんな時期を支えてくれたWUGには「感謝」や「好き」さらには、「つらい思い出」や「受かった親友への羨望あるいは妬み」みたいな、複雑な感情をたくさん乗せてしまっている。
自分にとっては決して軽くない話を書いたので疲れたが、もう一つ。
最後の4つ目の要因は一緒になって楽しみを共有できた存在。
自分にとって大切だった存在は3人。
一人目は、WUGを知ったときに、その「好き」を共有できた親友。(上述の水瀬いのりファンの彼)
彼はとりとめもなく語彙力もなく、感情だけで話す自分の話を聞いてくれたし、一緒に動画を見てWUGを楽しんでくれた。
自分一人でハマっただけだと、ここまで好きにならなかったかもしれない。
好きになりかけや、なった最初の時期を共有できた彼の存在は、自分がWUGをもっと好きになるには必要で大切だったと感じている。
今では彼も立派なワグナーでかやたん推し。
次に、大学に入ってからできた友人。彼は「極上スマイル」しか知らないなかで、自分のWUG布教を受け入れてくれた。そんな彼と初めて参戦したファイナルツアーパート2の岸和田公演では、WUGへの大きすぎる感情が爆発したし、彼も楽しんでくれたようで、ライブ後には「セブクラは神」って言ってたのが懐かしい思い出。
大学に入ってからもWUGへの熱を絶やさず維持できたのは、毎日のように推しトークを聞いてくれて、ライブにまでついてきてくれた彼の存在は大きいと思っている。
SSAにも彼と二人で参戦した。
最後に3人目。3人目という言い方は合わないけど、ワグナーの皆さんの存在。
自分はTwitterでいわゆるリア垢しか持ったことがなかった。けれどここで初めて趣味専用の垢を作った。それまでは幻のような存在だったワグナーさんが、どんどん身近なものになっていって、毎日TLを見るのが楽しくて、それは今でも変わらない。
同じグループに対して同じかそれ以上の熱を持っている先輩ワグナーさんを見て、自分もどんどん熱量が増えていった。
ライブやイベントの後に思い思いの感想が流れてきて、そのどれを読んでもWUGへの愛が感じられて、とても心地よい環境だった。
長くなったが、自分がWUGをここまで好きになった要因を考えて書いてきた。
まとめてみたら、やっぱり自分にとっては3つ目の要因が一番大きいのかもしれないなあと感じた。もちろん4つ目の要因もとても大きい。
大学3年になり、WUGのSSA鑑賞会をできるほど、WUGに興味も持ってくれている人と知り合うことができた。初めは誰もWUGを知っている人がいない状態から始まり、今では学内に6人も仲間がいる。感極まって鑑賞会後に泣いてしまったが、やっぱりこれからもWUGを愛していきたいと思えるような素敵な出会いだと思っている。
WUGちゃん。ワグナーさん。WUGを好きになってくれた仲間たち。
全員にありがとう。
と感謝を述べたところでこの文章を締めたいと思う。